TOEIC初心者に向けて、「文法」の勉強法を解説します。
「はじめて受験するので、何を勉強していいのか分からない。」
「1~2回受けたけど、点数が伸びない。特にパート5が苦手」
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こんな方に向けて記事を書いてます。TOEIC対策の参考にしてください。
TOEIC初心者が勉強すべき英文法とは?
「英文法の項目をあげてください」と言われれば1,2個はだせませんか?
分からない人は、文法書の目次をチェックしてみてください。
「動詞」とか「比較級」「仮定法」「関係代名詞」、、、いろいろでてきます。
TOEICは受験者のレベルに関係なく同一の問題用紙を使います(英検は級ごとに違う)。
なので英文法全てが範囲になります。もちろん出題率の違いはありますが、基本的には「全て」と考えてokです。
多くの人が、出題率の高い文法項目から勉強をスタートさせます。
これ自体、試験の戦略として間違っていません。
しかし、それは場当たり的な対応ともいえます。
自分がTOEICを受けたときには、全然その文法項目はでなかった、、、では悲しすぎます。
確率論にたよってる以上、ありえる話。でる順で勉強するデメリットはまだあります。応用が効かないことです。
英語を理解するには何が必要か?
いろいろあると思いますが、「英文法」と「英単語」の2つをマスターすればなんとでもなると自分は考えてます。
英文は英単語と規則(文法)にそって並べてるだけです。
つまり、英文法を理解すれば、単語さえわかればTOEICのリーディングセクションの英文が読める、という理屈が成り立ちます。
しかし、でやすい文法しか勉強してないと、体系だった知識になってないので英文読解につながりません。
どうせ勉強するなら、TOEICのスコアは1点でも高いにこしたことはありません。ならば応用の効く英文法を学ぶべきです。
もちろんTOEIC初心者がやるべき内容という条件もつけないといけませんが。
では、TOEIC初心者がやるべき英文法の勉強とはなにか?
2つ、ポイントがあります。
ひとつめは「中学英文法をマスターすること」ふたつめは「5文型を理解すること」です。
中学英文法をマスターする
中学英文法をしっかりやればTOEICは600点台にいけると言われてます。
いきなり高校英文法から勉強をはじめても良いのですが、基礎が全然できてないのにムリしてレベルの高い内容をやってもあまり意味がありません。
「1~2週間で復習する」という感じで期限を設定して、短期収集で終わらせるのが得策です。
丁寧にやりすぎたり、分厚い本を買ってきたりすると、時間ばかりかかって前に進みません。
だんだん飽きてきて、やる気もなくなり挫折するかもしれません。
書店にいけば数時間で中学3年間の英語を復習する、、、という感じの本があるので、それで復習しましょう。
5文型をマスターする
「5文型」と聞くだけで、凍りつく人もいます。「S、V、O、C」と意味不明な記号がわりふられ、ついには「M」まで登場(汗)
補語とか目的語とか、よく分からん!!! 高校1年の春で英語がストップした人には、5文型なんて黒歴史でしかないでしょう。
しかし、だまされたと思って勉強してほしいのです。
TOEICは制限時間内に適切な答えを選ぶ、というシンプルなルールで成り立ってます。言い方は悪いかもしれませんが、美しい文章が書けるとか、通じる英語が話せるとか、どうでも良いわけです。
制限時間内にとくためには、問題のポイントを一瞬で探す力が必要です。さらに数個ある選択肢から適切な答えを、短い時間で選ぶ力が必要です。
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この2つをこなすには「英文法」と「英単語」をマスターしてれば楽勝なのですが、今回はTOEIC初心者向けの話です。
基礎にしぼった内容ではないといけません。
しかもテーマは「英文法」です。その前提で何を勉強すればいいの?
と言われたら「5文型」と答えます。
品詞の区別で正解率は回答スピードは数倍上がる
比較級でも関係代名詞でも進行形でもありません。5文型が分かるということは、英文の構造が見抜けるということです。
例えば( )にあてはまるものを選びなさいと言われたとき、英文の構造がわかってれば品詞の知識から選択肢を消去していけます。
英文が「SVOC」の第5文型だとして、「SV(O)C」となってれば、答えは名詞もしくは名詞相当語句になります。
なぜなら目的語(O)になれるのは名詞だけだからです。
もちろん、選択肢のなかのどれが名詞なのかが分からないといけませんが、意味が分からなくても形で名詞をさがせることもあります。(tionで終わるとか)
TOEICで時間がないと答える人ほど、日本語になおして考えてます。5文型で構造を簡略化して回答するテクニックは高等技術だと勘違いされてます。わたしは初心者こそやるべき方法だと考えています
知識もテスト経験も少ない初心者は、不利なことばかりです。なにか頼れる必殺技がほしくないですか?
TOEICで出題される英文のほとんどが5文型で分類できます。そこに比較級とか関係代名詞が問題になってるだけで、基礎部分は5文型の理解を試してる問題というのは多いです。
時間が節約できるし、単語の意味が分からなくても当たる確立も高くなります。
5文型が分かるということは、英文の構造を理解できるということです。1文、1文が理解できれば、最終的には全文の意味も分かるともいえます(少し誇張してます。ミクロの視点で理解できてもマクロでは分からない場合もありますので)
他の英文法を勉強しなくてよい!とか、単語を覚えなくて良い!とはいってません。
やれる対策はしておくべきです。ただし限界があるなかで、武器になるものは何か?というテーマで話してます。
英文法や単語の知識は多いほうが、回答スピードはさらに上がります。なので最終的には全て勉強するという前提の話だと思ってください。
【関連】5文型については「TOEIC対策としての英文解釈講義|ていねいに読もう!」という記事の後半で解説してます。興味のある人はチェックしてみてください。
中学英文法と5文型をマスターしたら
ここからはTOEICの回答にからみやすい英文法から勉強していきましょう!
具体的には「受動態」「接続詞」「関係詞」の3つです。(高校レベルまで学習してください)
・「受動態」は進行形との組み合わせでリスニングでも出題されやすいです。
・「接続詞」は、howeverのような副詞 とifのような接続詞との区別問題がでます。
・「関係詞」は、関係代名詞と関係副詞の区別。あとに完全な文が続くのか、不完全な文が続くかのかで判別します。
高校入試だと「動名詞」や「比較級」がよくでますが、TOEIC学習においては優先度はそれほど高くありません。時制や仮定法、不定詞や分詞よりも下です。
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