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読書量を増やす前に「思考停止」と「論理絶対主義」に注意!

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「読書」には2つの楽しみ方があります。単純にストーリーを楽しむ方法と、作者と対話しながら自問自答する方法。社会人になると「読書=仕事で役立つ知識の吸収」「人生で悩んだときの指南書」などの意味合いが強くなります。

 

たくさん本を読んでいるのに、なぜがみにならない、言っている意味が分からないと悩んでいる人もおおぜいおられます。読書量をふやせば解決すると考えるのは危険です。その理由を偉人の言葉から学んでみませんか?

 

一緒に「読書術」について19世紀のドイツ哲学者ショウペンハウエルの考えを軸に考えてみましょう。彼の残した「読書について」は現代の著名人も影響を受けたり、本の中で引用していたりします。

 

具体的にいえば池上彰さん。人生に多大なる影響を与えてくれた本として『学び続ける力』の中で紹介しています。ショウペンハウエルの読書論に関してのポイントは何点かありますが、今回はその中からひとつ選んでテーマにしました。

 

読書するほど人は考えなくなる

「読書は他人にものを考えてもらうこと」とあるように、著者(読み手からすると他人)の考えた過程を反復するだけの行為と定義します。読書に熱中するほど「自分でものを考える力を失っていく」と警告しています。

なので他人の思考をたどりながら自分で考えることが必要なのです。極論をいえば「書き手を疑ってかかるのが読書」だということです。

 

論理的であることが必ずしも正しいとは限らない

文章だけにとどまらず口頭だでも「ロジック(論理的)」であることが求められます。ただし「論理的=正しい」と考えるのは危険でもあります。論理を組み立てるはパーツが必要。

「=」、「⇔」、「→」などで正しく結びつけていれば、それは論理的だとされます。しかしながらパーツそのものが不正解であるならば、いかにロジックが正しくて絶対的に間違いとなります。

 

大学受験では問題作成者の正解を制限時間内に効率的に見つけなければなりません。センター試験の国語といえば80分で大問が4つと、かなり時間的に厳しい内容になってます。

 

逆にいえば、「時間内に出題意図を探り効率的に正解を探す」という絶対的なルールさえ守ればそれで済むともいえます。こういう場合はロジックを正確に読み解けば、ことセンターレベルであれば時間内に7割~8割は獲得できます。

 

受験で培ったテクニックだけで読書を続けることの危うさ

「大人の読書」では、問題作成者ではなく著者との会話です。さらに内容を鵜呑みすることなく自問自答、ときには辞書や百科事典で定義を確認したり添付されているデータや根拠となるソースにあたることも必要です。

これらなしに読書を楽しむこともできますが、そこに「自らの思考」が伴わないために本に書いてあることを自らの血肉とすることができません。

似た内容の本を何冊も購入してませんか?

アナタは同じような内容の本を何冊も購入してしまったことはありませんか?最初の1冊目を自分のものにできているなら、似た内容の本を再び買うことはありえません。

もし心当たりのある方がいらしたら、著者の思考の跡を追うだけでなく自ら考えながら読書してみると良いかもしれません。

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